08/05
マイクロチップ?!

先日、動物看護学科・動物看護専攻科・美容しつけ学科で 学校犬にマイクロチップの注射をしました。 マイクロチップとは・・・ 動物の個体識別等を目的とした電子標識器具です。 一般的なマイクロチップの使い方は動物の体内に直接埋め込む方式で、専用の挿入器(使い捨てタイプ)で犬やねこ等の背側頚部皮下に埋め込みます。 それぞれ埋め込まれたマイクロチップには世界で唯一のナンバーがメモリーされており、読取器(リーダー)から発信される電波によってナンバーを読み取り個体識別を行います。 マイクロチップの情報を読み取る仕組みは、読み取り器(リーダー)から発信される電波が、電磁誘導によってマイクロチップ内のコイル(アンテナ)に電力を発生させ、これによりICチップが起動し、15桁のナンバーのデーター電波を発信する仕組みとなっています。このため、マイクロチップ本体には電池が不要であり、半永久的な使用が可能です。 体内に直接埋め込むって言うけどマイクロチップって安全なの? 注射して体内に埋め込むなんて、ワンちゃん痛くないの? と思う方もいると思います。 マイクロチップの内部はIC(電子回路)、コンデンサ及び電磁コイルから構成されています。これらを生態適合ガラス(鉛を含まないガラス)で完全にシールしてあるので安心です! またマイクロチップの大きさは直径2mm、全長約12mmの円筒形で、全表面は生体適合ガラスで覆われ体内移動を防止するため微細な凹凸が付いているものもあります。両端は丸く処理されていて密封されています。外部からの衝撃による破損事故の報告もないそうです。 通常の皮下注入に比べると、やや針が太いが、一瞬で注入できるので動物に過度の苦痛を与えるようなことはありません。またチップ表面素材は生体適合ガラスを使用しているため、注入による副作用はほとんどありません。 『マイクロチップ』のことなんとなくわかってきましたか?! それではなぜマイクロチップを体内に埋め込むのか?! 迷子になっても、必ず、飼い主の元に帰ることが出来ます!! 盗難の予防や、首輪を外されても、自分の家族と証明できます!! 純血種の不正な繁殖や血統証明書の偽造を防止し、健全な犬種の発展に寄与します!! また捨て犬が減る(飼い主の責任感を高める)や、不正な手段で入手した動物を実験に使えなくなるなど、マイクロチップを体内に埋め込むには多くのメリットがあります!! ということで!! 国際動物専門学校でもこのマイクロチップを埋め込む授業をしました。現在、国際動物専門学校で飼育している全ての犬たち(学校犬・実習犬)にはマイクロチップが入っています!!
マイクロチップ
これから動物病院では必ずマイクロチップについての知識が求められるようになるでしょう。なので今回の授業で実際にマイクロチップについて勉強し、実習も行い、学生達はとてもいい経験ができたと思いますし、勉強になったことと思います!
by h.furukawa | 2007.08.05 | 学園からのお知らせ  
<<次の記事 前の記事>>