05/10
東日本大震災と学生 その②

東日本大震災を受けて学生の取り組み②

東北地方を中心に、日本中をかつてない悲しみに包んだ東日本大震災から明日で2カ月。
被害にあわれた方、被災地におられる方々の悲しみははかり知れないものですが、世界中から集まる支援の声を受けて復興へと歩み出している現地の姿に、感銘を受け、底力を感じます。
 

今回は前回に引き続き、本校の学生が取り組んでいることをお伝えします。

 

全校の学生が協力した募金活動

報道される被災地の動物たちの様子を知り、動物看護・理学療法学科の2年生5名がはじめた募金運動が、やがて全校を巻き込んだ活動へと発展しました。

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「現地で震えているペットたちにお腹いっぱいのごはんとあたたかい毛布を届けたい、現地に行くことはできないけれども、ペットと離れ離れで暮らしている被災地の方に少しでも安心してもらえるようにと願って募金運動を始めました」と、思いを語るのは今回の発案者である阿部さん。

本校は世田谷に4つの校舎で別れて学んでいますから、400人を超える全学生に声をかけることはなかなか簡単にはいかず、5人を中心に準備のための話し合いもたくさん行いました。

およそ1週間の呼びかけ期間をもうけ、そして努力の成果が出ます。
学科や学年がちがう学生からの突然の呼びかけにもかかわらず、多くの仲間が寄付をしました。
5人のメンバーは、「この学校の学生は本当にみんな、こころから動物を愛しているんだと実感した」と感想を口々にします。

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募金活動の報告を下薗惠子理事長へ報告

 

 「どのようにしたら全校の学生の協力を得られるか、はじめはわからないことだらけのスタートでしたが、担任の先生や学校側のバックアップがありました。関わってくれたすべての方々にありがとうの気持ちでいっぱいです」(市川さん)

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この募金は、学校を通して緊急災害時動物救援本部へ届けられ、被災地の動物たちのために役立てていただいています。

「入学する前は、「誰かがやってくれるだろう」と思っていましたが、1年間学校の実習や授業、犬舎当番で学んだことは、ひとりひとりが責任を持って積極的に行動する大切さです。その学びを活かし、「今回は私がやらなきゃ!」と思って取り組んだ」と、5人は活動を振り返ります。


飼育者にとってペットは家族。
ヒトが人を助けるように、ペットとその家族の理解者である私たちが行動していこう。

被災地の方々の不安や苦労は、すぐになくなるものではありませんが、こうした学生たちの取り組みを通じて、ヒトと動物が安心して生活していける環境の輪を広げていきたい。

強い決意を胸に、学生たちは歩んでいきます。

 

 


 

 

by Public Relations | 2011.05.10 | 学生&先生  
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