06/20
にょろんにょろ

アオダイショウプロジェクト

 

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つぶらな瞳のこの生き物、みなさん見たことありますか?
くるりとからだを巻きつけているこのコは、そう、ヘビのアオダイショウです。

自然環境・動物飼育学科の1年生は、毎年アオダイショウを捕獲する野外実習があります。
「野生」のヘビを探して捕獲することで、ヘビの持つ「野性」を知ることが目的のプログラム。
全国でもほとんどないこのプロジェクトをプロデュースしているのは、この学科で講義をしてくださる佐藤理子先生です。

 

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この日のために、学生たちはヘビや周辺の生き物について、たくさん事前勉強をしてきています。
集合してまず初めにやることは、そのおさらいです。
ロープと軍手でヘビの人形を佐藤先生が作ってきてくださいました。
そのヘビを使って、発見したとき、捕獲するときの注意点を実演していきます。
みんなの真剣度がいつもよりも増しているよう。
まわりにヘビが住んでいるこの場所だからこその気持ちの高まりがあるのかもしれません。

 

 

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先生から受けたレクチャーを自分たちで実践しなければ意味がない!!
ロープで作ったニセモノのヘビですが、学生たちは何度も何度も捕獲の練習を繰り返します。

いざ、本物のヘビを見つけたとき、どう動くか。

アオダイショウが多く生息するこの場所では、毒をもつ種類のヘビに出会うこともあります。
そのときに、正しく扱うことができなければ、大きな事故につながります。
また、学生たちはヘビに教えてもらいに来ているのです。
捕獲するヘビを傷つけることは絶対にしてはいけません。
からだの長いヘビが背骨を痛めないように、種類によっての抱き上げ方など、ひとつひとつ気を配らなければいけません。

だからどの学生も、とても真剣です!

 

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練習が終わったら、ヘビを捕獲する道具をそれぞれ手にして、いざ出発!!

この道具、学生たちのお手製なんです。
道具作りをすることで、その生き物がどんな特徴をもつのかが理解できますよね。

 

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4人組になって、ヘビが潜んでいそうなところを探していきます。
川からのはさみうち作戦も。
ゆっくり慎重に、学生たちは小さな物音にも敏感に反応して・・・

 

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ついに捕まえた!!
アオダイショウです!!
草の中で全身をにょにょろーんと伸ばしきっていたところを発見しました。

逃げて隠れて消えてしまった?!とあきらめかけたけれど、学生の根気が勝ちました!!
180cmくらいあるアオダイショウでした!!

 

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このあとにもどんどんと捕獲に成功。
およそ3時間の間に、この日は3種類のヘビ、合計8匹を捕まえました。

そのあとは、佐藤先生と本校の松田先生によるハンドリングの青空教室です。

飼育員を目指す人たちは、ヘビを安全に扱う技術が不可欠です。
そのための実演を見て、注意点を聞いた後は・・・もちろん実際の体験授業です!!

 

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けがをしないように。
けがをさせないように。
学生同士で注意しあうことも大切ですね。
ヘビを扱えるようになると、自信にもなります。
ますますヘビのことが大好きになっていって…

 

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笑顔がとまりません!!

ヘビといえば、首から巻きつけるこのポーズでしょう!!

 

 

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この日はほかにも、スッポンやガマガエルも捕まえました。

一度かみついたら離れないスッポンの抱き上げ方、
肋骨をもたないガマガエルの抱き上げ方。

それぞれの生き物のからだに合わせた扱い方を佐藤先生に教わっていくんです。

 

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そして最後は、今日の先生であるヘビたちをもといた場所へ放します。

ヘビたちはすいすいと川を泳いで渡り、帰って行きました。

 

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たくさんのことを教えてくれたこの場所に、感謝の気持ちであいさつします。

「この自然を守っていくために、私たちはもっともっと学んでいきますね」とこころに誓うのでした。

また来年、この日出会ったヘビたちと再会したいです☆

by Public Relations | 2011.06.20 | 自然環境・動物飼育学科  
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