第4回

ペット業界の現状と未来
下薗 恵子 × 中嶋 宏一(株式会社ワンオンワン代表取締役)
2008年5月15日

株式会社ワンオンワン代表取締役の中嶋宏一社長は教育・健康関連のサポートから愛犬家への情報提供、一般産業へむけてのマーケティングなど、さまざまな分野でご活躍中です。フリーマガジン『woof woof』やWebサイト『woof woof』も多くの愛犬家の支持を得ています。

対談者プロフィール
中嶋 宏一
1962年生まれ
1985年大学卒業後、リゾート事業会社勤務。
2000年に独立、複数の事業を創業しながら、2004年4月に㈱ワンオンワンを設立。


株式会社ワンオンワンについて
「ドッグライフカウンセラー」育成のための講座や、飼い主さん向けの「DADマスタープログラム」等、各種教育プログラムを提供する事業を展開。 さらに、それらの事業を通じて得られたノウハウを「情報」として広く提供することを目的とした事業を展開し、犬と暮らす社会がより豊かなものとなるよう貢献されている企業です。

つながりつつあるペット産業と一般産業

中嶋社長下薗:今日はペット産業と一般産業をつなぐ、株式会社ワンオンワンの中嶋社長のお話を伺いたいと思います。ワンオンワンは、どのような理念のもと事業展開されているのですか?

中嶋:私たちはすべての事業の根底に、『「愛犬との暮らしをもっと豊かに楽しくするために」をコンセプトに、人と犬が共生する楽しく豊かな社会の構築に貢献する』という理念を掲げているんです。
「共感」を中心テーマにおいて、世の中に存在しない商品・サービスを創造し、競合せず共生できる事業モデルを展開していきながら、豊かな社会の構築に役立ちたいと思って。
一般の方に一番身近なのは、フリーマガジン『woofwoof』かな?


下薗:『woofwoof』は、以前からファンで良く読んでいます!今までのペット雑誌の印象を覆す客観性があり、また美しさと気品とがあふれるとても素敵なフリーマガジンですね。

中嶋:犬の雑誌やフリーマガジンはたくさんありますが、既存の雑誌とは同じようなものにはしないことを念頭に、『犬』にフォーカスするのではなく、犬の飼い主さん、いわば『愛犬家のライフスタイル』にフォーカスする内容にしています。
そしてあえて、事業の狙いでもある『ペット産業と愛犬家消費市場の融合、ペット関連事業の領域拡大』の意図を理解してもらうために、『ペット産業とは関係の無い業界』の企業だけに協賛していただきました。
また、ちょっと憧れるようなライフスタイルを取り上げ、きちんと『犬』を育てるとこのように楽しく優雅に愛犬と暮らせるということを、飼い主さんに伝えたいと思うのです。

下薗:やはりペット産業はまだまだ拡大する領域があるのですね。『woofwoof』はその象徴でしょう。

中嶋:たくさんの読者の方からあたたかいメッセージが届くととても励みになりますよ。また少なからず世の中の役に立っているのではないかと嬉しく思う。いろんな方々のおかげで続けてこれたことに感謝しています。

下薗:では、中嶋さんがペット産業と一般産業をつなげる取り組みをお伺いしたいと思います。 ペット産業と一般産業のつながりは、学生の就職という面において私たち教育機関にとって大変興味深くまた、活躍の場を広げる私たちが非常に大切にしなければならない問題でもあります。


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