グローバルな人間になろう!

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下薗:お話を伺っていると、海外、特にアメリカの手法を学んで、このままアメリカで活躍することも道でしょうし、またそれを持ち帰って、日本に新しい風を吹き込むというのも、一つの大きな役割でもあると思うのです。 金井さんだけではなく、これからの日本の若い方々が、そういった道を歩む際にぜひとも私も支援したいなと思ったものですから、そのきっかけとなる第一歩を山田先生のところにお願いすることができればと、かねがね考えておりました。 このたび、念願かなって提携校となっていただきましたが、先程も、ちょっと教室の黒板を拝見すると、授業は英語でなさっていますね。まあ日本人の一番のネックは言葉なものですから、そこがどうしてもうまくいかないだろうなと考えるわけです。人間は自分が不得手だなと思うと、扉を閉じてしまうじゃないですか。 語学を学ぶには、これはもう赤ちゃんが言葉を覚えるのと一緒で、その場にいればなんとか覚えていくものかなと思うと、その足掛かりとしては山田先生の学校は最高の場所であると思うのです。

山田:幸いなことに、グルーミング用語は日本語と英語でかなり近いものがあります。

下薗:なるほど。

山田:はい。そんなに皆さん苦労はされてないようです。例えばクリッパーもバリカンの刃なのですが、ちゃんと下に4㎜とか5㎜って書いてあります。 でも、アメリカ人はナンバーで呼ぶのです。 「じゃあ、クリッパー4」って言ったら、9㎜。

下薗:日本とは、言い方が違いますね。

山田:違うのですが、でもそういったことを覚えることによって、日本でも働けるし、アメリカでも働ける。 世界中あなたがどこに行っても、「そこで食べていくのだ」と思ったときに、「技術と犬がいれば職になりますよ!」といつも言っています。

下薗:素晴らしいですね!

山田:そういうふうに世界に通用するグルーマー、トリマーを育成できればいいなというのが、私の考え方の基本です。

下薗:最高ですね、これは。

山田:いえ、そんな(笑)。

下薗:いやいや。1日とかからず地球上のどこにでも行ける時代に、やはりグローバルに通用する技術があるというのは強いですよね。

山田:はい。本当にそう思います。

IAC