学校法人シモゾノ学園の理事長兼校長。動物が生きる喜びをかみしめることができる社会、人と動物が本当の意味で共存共栄できる社会を目指す愛犬家。
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第23回川嶋 舟氏
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第22回吉田 太郎氏
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第21回動物看護業界座談会
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動物愛護推進員の活動とは?
下薗:私がつい先日、日本動物福祉協会に伺って、動物愛護推進員の話題がのぼりましたので、インターネットで検索してみたら西川先生も推進員のお一人ということで。それですごいなあと思って。推進員としての活躍についてもお伺いしたいと思っています。
西川:動物愛護推進員に関しては、私自身は4月からですので、目立った活動もまだそんなにはしていないのですが…。活動でいうと、たとえば推進員の先輩、Can ! Do ! のインストラクターの川原は、市の活動として、しつけ相談、犬の問題の相談を、月に1回、市の施設でおこなっています。
下薗:それは川原先生がご自分で企画をなさって?
西川:自分で申し込んだんですね。推進員でそういうことをしませんかといって。推進員になったほうがいいなあって思うのは、何の公的肩書きもなしで、行政にいったときに、誰も話しを聞いてくれない(笑)
下薗:メインの活動は愛護という名称からしますと、やっぱり『しつけ』とかが中心なのですか?
西川:まあ、私ですと犬のしつけの専門家ってことですから、それは犬の問題に関して取り扱う感じになりますよね。あくまでもボランティアなんで、行政の方は自分が得意分野として持っているものをうまく生かしてくださいという感じですね。
下薗:地域に貢献ですね。それはいい動きですね。
西川:Can ! Do ! がある世田谷区には、わんわんパトロールというものがいくつかありまして、そのつながりで近所の小学校を会場に、過去に数回犬のしつけに関してのイベントをやっています。あと、介助犬の紹介をしてくださいと頼まれて、お手伝いしたこともあります。そうした関係で、つい最近は、小学校1年生のために、犬のと触れあいをテーマにした、授業をやらせてもらいました。
犬たちがよい方向に変わっていくには?
下薗:つづいては、今後犬の環境がよい方向に変わっていくには、どうすればよいのでしょうか?
西川:なかなか難しいね~。私はこの仕事を10年やってきて、はじめは10年後には飼い主さんたちの意識が大きく変わるかあ…と楽観視していたんですが、ぜんぜん変わらない。変わらないのはなぜかというと、マナーが悪くても犬を受け入れるようなお店がたくさんあるんですよ、ビジネスですから。
でどうすればいいのかというと、私自身は啓蒙活動を世間に対してやっていくしかないのかなあ…と思います。
また、犬の教育に対しては、今はペットショップの力が大きいと思います。ショップの定員さんにどう啓蒙していくかも重要なポイントとなる。ショップの定員さんは犬の健康が第一だろうけど、加えてしつけも飼い主さんにアドバイスできるようになるといい。となると専門学校との関わりも大いにありゆると思います。
下薗:私どもも「犬のしつけ」ということに関して、『美容しつけ学科』では特に積極的に行っていこうと考えていこうと思っています。トリマーはショップにおいて飼い主さんと接し、そのときに『しつけ』を正しく伝えていければ、飼い主さんのお役にもたつと考えています。