中嶋:ウエサコさん自身一番に伝えたいのは、飼ったのなら最後まで責任を持って飼い続けるべき、捨てるなんてありえないでしょう、ということなんですね。ですからそこをコンセプトにして。 動物を家族として迎え入れるにはもちろん、買うケースもあるし、貰い受けるケースもある、保健所で処分される命を救うという方法もある。しかしいずれにしても、飼ったら責任を持ちなさいということに、我々は主眼を置いていこうかなと。

健康で他人に迷惑をかけない飼い方を続けていれば、保健所に持ち込まれる動物の数も減ります。それを啓蒙していくのが、我々の役目ではないかと思っています。

下薗:動物を扱う職の方たちはそれで生計をたてますから、ある程度利益を求めるのは当然のことでしょうけれど、やはりモノのように犬を扱う場というのはあって欲しくありませんね。皆の意識を変えてゆくのは難しいことでしょうけれど、学園で学んでいる学生たちは、動物と関わるということがどういうことなのか、動物に関わりながら生計をたてることに対して、しっかりと意識を持ってもらいたいと思っております。

最後に、これからの若者たちに向けて、何かお言葉をいただけますか。

中嶋:そうですね。何か新しいことを始める時には、痛い目にもたくさん会いますし、失敗もストレスも多くありますが、挑戦する気持ちがあれば、達成感・充実感も非常に大きいのです。どうせ生きるんだったら、私はそうやって生きて行くほうが幸せだと思っています。

最後に

最後に

中嶋社長は犬に関する教育面に注力するだけではなく、犬と人間の社会をつなぐ役目を模索し、様々な試みをカタチにできる理念と行動力をお持ちのすばらしい方です。 これからも犬と人間の明るい未来を気づくため、様々なチャレンジをともに行っていければこんなにうれしいことはありません。

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